日清戦争(にっしんせんそう、中国語:甲午戦争、第一次中日戦争、英語:First Sino-Japanese War)は、1894年(明治27年)7月から1895年(明治28年)4月にかけて行われた主に朝鮮王朝をめぐる日本と清国の戦争。日本での正式名称は明治二十七八年戦役(めいじにじゅうしちはちねん せんえき)。
日清戦争は明治維新後近代国家形成をめざす日本と1860年代から洋務運動による近代化を進める中国(清朝)との間で行われた、朝鮮等をめぐる両者の全面戦争であり、また歴史的にも日中間の大規模かつ長期に渡る戦争としては最初のものである。
古代朝鮮三国時代 (朝鮮半島)の百済復興のための新羅・唐連合軍との白村江における敗戦、元 (王朝)朝およびそれに服属する高麗による元冦と豊臣秀吉の朝鮮出兵を除けば、これらの三国間で日本が関係した戦争は歴史上きわめて少ない。それはこれらの三国が古墳時代以来朝鮮半島の国々を経て日本に伝播してきた漢字、儒教、仏教、律令制などの文化を共有したこと、さらに巨大な帝国だった中国諸王朝が中華思想、華夷秩序に基づいて周辺諸国を冊封して朝貢関係を築き、それが経済交流と外交秩序の一定の安定を東アジアにもたらしたことにもよる。
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満州の女真族が建てた後金が国号を清と改め1644年北京に遷都し、やがて広大な領土支配のため北部と西部方面の辺境地域を藩部とし南のネパール、ビルマ、シャム、越南(ベトナム)、東の朝鮮及び琉球(なお琉球は日本側とも冊封関係にあった)を冊封して清を中心とする国際秩序をアジアに構築、北辺ではシベリアに進出したロシア帝国との間に条約を締結して国境を漸次確定した。
朝鮮王朝は1392年李成桂が高麗を滅ぼし建国。のちに明の冊封を受け明にならい朱子学を国教とし科挙を実施、官僚制中央集権国家を形成する。その過程で科挙に合格し官僚を独占し世襲化する両班制が成立した。明が清にかわると朝鮮国王に「三跪九叩頭の礼」を強いるなど冊封国としての関係を強めた。
秀吉の朝鮮出兵は「鼻を削いで首にかえよ」という残虐な侵略戦であったため長く朝鮮民衆の間にその非道が語り継がれたが、徳川幕府は朝鮮王朝と対馬の宗氏の間に1609年己酉約条を結ばせ交易を再開、また朝鮮通信使と日本国王使の往来によりおおむね対等な関係を構築した。他方清との間ではその冊封を受けず限られた貿易のみを容認し、禁教令の徹底などを目的に1630年代の鎖国令によってオランダとの交易を除き西欧諸国との関係も途絶させた。